大掃除を早く楽に終わらせるコツ<掃除編>
サクサクと大掃除を進めていくための、掃除作業の進め方のコツを見ていきましょう。
コツ1.「上から下へ」「奥から手前へ」を意識して掃除する
掃除のときに重要なのが、とにかく「二度手間」を回避すること。基本的に上から下へ、奥から手前へ掃除を進めていくことで、掃除ずみの場所を汚さずホコリを集めながら進めることができます。
家具の移動が必要な場合は、掃除中の通り道の確保なども必要です。どのように移動しながら掃除していくのか、動線を考えて作業していきましょう。
コツ2.汚れの性質にあった洗剤を使用する
汚れには酸性汚れとアルカリ性汚れがあり、それぞれ効く洗剤が変わります。洗剤の効果が大きくなれば作業時間の短縮にもなるため、大掃除では特に活用していきたいところです。
洗剤と汚れの使い分けは以下の通り。
洗剤の性質 洗剤として使えるものの具体例 落としやすい汚れ ポイント
中性 ・お風呂用洗剤
・トイレ用洗剤
・食器用洗剤
軽い汚れ全般 ・性質が優しく、元の素材を傷つけにくい
・使える場所が多い
アルカリ性 ・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
・塩素系漂白剤
酸性汚れ
・油汚れ
・焦げ付き
・カビ
・ピンクぬめり
・重曹<セスキ炭酸ソーダ<塩素系漂白剤の順に効果が大きくなるが、効果が大きいほど皮膚刺激も強くなる
・木材や金属などには使用できない
酸性 ・クエン酸クリーナー アルカリ性汚れ
・水あか
・石鹸カス
・尿汚れ
・鏡のウロコ汚れなどに効果がある
・塩素系漂白剤と同時に使用すると有毒ガスが発生する
・木材や金属などには使用できない
重曹やセスキ炭酸ソーダは粉で販売しているものを買うと、粉末と液体の2通りの使い方ができて便利です。液体にするには水に溶かせばOK。またクエン酸クリーナーが用意できない場合は、レモン汁や酢でも代用できます。
コツ3.つけ置き洗い・洗濯を先に行う
カビ取りや油汚れ落としには、洗剤を溶かした水へのつけ置きが効果的。このとき30分~1時間程度置くことになるので、その間に別の箇所のこすり洗いなどを進めることができます。そのため掃除は「つけ置き洗い」や「汚れ物の洗濯」からスタートし、各箇所の掃除に移ると時間を無駄にせず作業できます。
コツ4.複数人でおなじ空間を掃除する
数時間以上かかる作業を一人で行うのは限界があります。家族がいる場合は、ぜひ家族全員に協力してもらって大掃除を進めましょう。子供なら「床の拭き掃除」などそれぞれが得意なこと・できることで分担するとよいでしょう。
また複数人で大掃除をするときは、同じ空間を全員で掃除するのがおすすめ。分担は場所ではなく掃除内容で分けます。例えばリビング掃除であれば「パパは高いところのホコリ取り」「子供は床の雑巾がけ」といったイメージです。みんなが同じ場所を掃除した方がいい理由は、お互いの目があることで集中力が続きやすいから。ひとり一部屋のように隔離された空間だと、ダラダラしてついサボってしまう…なんてこともあるでしょう。みんなで声を掛け合いながら同じ空間を作業し、決められた時間内で掃除を終わらせてくださいね。
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必ずそろえておきたい基本の掃除道具
・雑巾(クロス)
・スポンジ
・使い古しの歯ブラシ
・キッチンペーパー
・ラップ
・マスク
・ゴム手袋
・中性洗剤
・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
・クエン酸クリーナー
・掃除機
雑巾は水拭きと乾拭き両方で必要なので、複数枚用意しておきましょう。
掃除機以外はいずれも100円ショップで用意できるため、全て一からそろえても1,000円ほどで購入できます。雑巾は着古したTシャツや捨てる予定のタオルで代用するのもおすすめ。断捨離にもなって一石二鳥ですよ。 |
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洋室(リビングや寝室など)の大掃除方法とコツ
壁や家具家電・エアコンのホコリ掃除
はたきや乾拭きの雑巾を使い、高い場所から順に掃除していきます。特に照明周りは念入りに。上にたまったホコリをキレイにすると、部屋全体のホコリの蓄積スピードを抑えることができますよ。
また忘れてはいけないのが、エアコンにたまったホコリ。表面をはたきで掃除するだけでなく、カバーを外してフィルターを掃除機で吸いましょう。作業中は安全のために、電源を落としてコンセントを抜いておきます。
床の掃除・ワックスがけ
床の掃除は動線が重要。部屋を通り抜けやすい順番で、奥から手前へ作業していきます。ワックスがけにはお掃除ワイパー専用のシートを活用しましょう。
ワックスがけはキレイになったフローリングに行う必要があるため、洋室掃除の最後に行います。ワックス後数十分~数時間は室内への立ち入りができなくなるので、玄関掃除に移るか買い物などで外出する予定を組んでおくと効率がいいですよ。
カーペットの掃除
洗えないサイズのラグ・カーペット掃除には重曹を活用しましょう。カーペットに直接重曹の粉末を振りかけてゴム手袋をした手でなでるように広げてから、掃除機で吸い取ります。重曹が汚れに吸着する上、ニオイ消し効果も期待できますよ。
窓や玄関の大掃除方法とコツ
窓掃除
外部と接した窓や玄関は、どうしてもチリやどろ汚れなどがたまってしまう場所。次の手順で掃除を行いましょう。
網戸・窓・サッシ掃除
窓・網戸は外側から清掃します。以下の手順で作業を進めましょう。
窓を閉め、外側からホースなどで水をかける
網戸を網戸スポンジで拭き掃除する
窓の外側に中性洗剤を吹きかける
スクイジーで窓の洗剤と水分を切っていく
窓に残った水分を乾いた新聞紙で拭き取る
窓の内側も外側同様に掃除する
サッシの汚れをへらなどでかき出す |
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まとめ
大掃除はどうして年末に行うのでしょうか?最後に大掃除の由来について紹介したいと思います。
大掃除の由来は、毎年12月に行っていた「すす払い」から。すす払いとは寺・神社・宮中などのチリ・ホコリを払い、清める行事のことです。すす払いの起源は古く、平安時代の宮中行事にさかのぼるといわれます。その後江戸時代には一般庶民の風習になり、現代の「大掃除」に近いものになりました。ただし当時すす払いを行っていたのは12月13日。12月13日は「物忌(ものいみ)」といい、歳神様を迎えるための清めの期間の始まりだったのです。
現代の大掃除では、12月13日にこだわらず各々の予定に沿って無理なく進められるといいですね。新年の縁起を担ぐ意味でも大掃除の風習は大切にしたいもの。便利な道具や時短のコツを駆使して、すっきりと気持ちのよいお正月を迎えましょう! |
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