クリスマスローズの育て方 ガーデン 「フラワーガーデン」  【garden】のおすすめ記事
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クリスマスローズの育て方
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クリスマスローズの育て方


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自宅で上手に咲かせるコツは


「クリスマスのバラ」という意味を持つクリスマスローズは、その名の通り冬から早春の時期に花を咲かせる数少ないお花です。寂しくなりがちな寒い時期のガーデンに、かわいらしい花々が彩りを与えてくれます。また上手に育てれば、何年にも亘って花を咲かせて目を楽しませてくれます。優美な名前と可憐な花弁を持つこのお花を、是非ご自宅で育ててみませんか。

クリスマスローズの種類


クリスマスローズは実はバラの仲間ではなく、アネモネやラナンキュラスと同じキンポウゲ科の植物です。近年になって人気が出てきた多年草ということもあり、当初は白色がメインだったクリスマスローズも今は品種改良によって赤紫系やピンク系、黄色系、黒系、灰色系、緑系、アプリコット、バイカラーなど様々な花色が生み出されています。クリスマスローズは花びらの形状が特徴的で、大きく3種類に分類されて、それぞれにシングル(一重)・ダブル(二重以上)・セミダブル(半八重咲)と呼ばれています。お店で選ぶときは、好みの色と花びらの形状で選ぶと良いでしょう。

クリスマスローズの花言葉には「いたわり」 「私の不安を和らげて」 「私を忘れないで」「なぐさめ」「追憶」などがあります。古代ヨーロッパの時代から、クリスマスローズの根の毒が薬として使われていたことに由来しているようです。また中世のヨーロッパでは、冬場に戦地に旅立つ兵士が恋人にクリスマスローズを贈ったという逸話も残っており、なかなかロマンチックで奥深い花と言えますね。


クリスマスローズの植え付けと植え替え

地植えでも鉢植えでもよく育つクリスマスローズですが、地植えなら木の下など半日陰に植えるなど直射日光の当たらない場所を意識してください。鉢植えは10〜4月頃は日当たりの良い場所、5〜9月頃は半日陰で管理しましょう。特に夏は日光が強すぎるので、風通しの良い半日陰に置くことを忘れずに。鉢への植え付けや水やり、肥料は次のことを意識してください。



クリスマスローズの植え付けと植え替え方法
10〜3月がクリスマスローズの植え付け・植え替え時期です。生育が旺盛で根がよく張るので、一回りから二回り大きな鉢を準備します。鉢には鉢底石となる軽石を入れておき、水はけの良い培養土を入れて苗と同じぐらいの穴をあけます。
苗はポットから出して根に付いた土をほぐしておきます。他の鉢から植え替える場合は、根を完全にほぐして古い用土と傷んだ根を取り除いておきます。
苗を穴の真ん中に置き、まわりの空間に土を入れていきます。上から土を軽く押しつけて、しっかり根がはれるようにします。
ウォータースペースを残して整えたら、植え付けは完成です。
クリスマスローズの水やりは、生育期にあたる10〜5月までは、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげるようにしてください。 6〜9月は高温多湿で根腐れを起こしやすい時期なので、やや乾かし気味にします。地植えの場合は暑い時期に何日も雨が降らない時を除き、基本的に水やりは必要ありません。

クリスマスローズの肥料は年に3回、時期は10月・12月・2月頃に固形肥料を与えてください。また、10〜4月の生育期は液体肥料を月に2〜3回施すとよいでしょう。夏に肥料を与えると、根や株を傷めて逆効果になってしまうことがありますので注意が必要です。

クリスマスローズの管理
花がら摘み・葉切り(古葉取り)・株分け



花が咲かないなど上手に育たない場合、株の栄養不足や水のやりすぎ、根腐れや根詰まり、病気や害虫などの原因が考えられます。またクリスマスローズは株を疲れさせないために「花がら摘み」や「葉切り」「株分け」を定期的に行うこともポイントとなります。

花がら摘み:クリスマスローズの花は比較的長く鑑賞できますが、色あせて汚れて見えたら花がらを株元から切り取ります。クリスマスローズの種を採取するには成熟するのを待ってから切りますが、種を多く付けると株が疲れるため、株を休めるためには種を付ける前に摘み取るようにします。


葉切り(古葉取り):新芽が出る秋頃になったら、古い葉をつけ根から切り取ります。適期は11月〜12月頃で、枯れた葉や傷んだ葉を見つけたら取り除くようにしてください。


株分け:クリスマスローズの株が大きくなったら、株分けをして増やすことができます。まず根を傷めないように注意しながら土を払い、少なくとも1株に3個以上芽がつくようにハサミやナイフで切り分けます。あまり細かく分けすぎると生育が悪くなるため、注意しましょう。切り分けた根をそれぞれの鉢に植え付けたら、株分けは完了です。



クリスマスローズの病害虫対策
 

 

 

     
 

 

 
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4月〜11月頃までの期間は、病気や害虫の発生にも注意しましょう。

灰色かび病
カビ(糸状菌)が原因でできる病気で、葉の緑が黒くなったり、花が褐色になってシミのような病斑ができます。灰色かび病をみつけたら、発生初期は症状が出た部分を排除して様子を見ましょう。症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。発生の予防としては、日当たりや風通しを良くして、特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

べと病
べと病になると葉の葉脈に沿って淡黄白色、または暗灰色〜灰褐色の斑点ができます。乾燥すると葉がパリパリに、多湿になるとベトベトし、病斑の裏面に綿毛状の白カビがはえます。これは土の中に含まれる病原菌が原因と言われており、風雨などにより伝染してしまいます。発生を予防するために雨よけをして風通しと水はけを良くし、過湿を避けるようにしましょう。
べと病の発生初期は、症状が出た葉だけをちぎって様子を見て、症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。薬剤は葉の裏を中心に散布してください。

ブラックデス
ブラックデスに感染すると、葉、花などにコールタールがついたような黒い斑点が現れ葉脈にそって拡がり、葉や花は縮れ萎縮した株になります。春〜初夏や新葉が展開する秋に発生しやすいので注意が必要です。ウイルス病の一種で感染した株を吸汁したアブラムシから伝染するこがあると言われています。感染しないためにもアブラムシなどの吸汁害虫がつかないように予防することがおすすめです。
感染してしまった株は元には戻らないので、感染を拡げないためにも発症した株は廃棄しましょう。

アブラムシ類
アブラムシ類の体色は黄緑色のものから黒褐色まで様々ですが、一般的に黄緑色のものが多いです。植物の新芽を好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。
ウイルス病を媒介することもありますので、予防として特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布しておくことをおすすめします。数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞくことができますが、多く発生している場合は、薬剤を使用すると良いでしょう。

ハダニ類
非常に小さく、主に葉裏に寄生する虫です。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になりますので、あらかじめ特定防除資材の「酢」が原料の製品を予防として散布しておくと良いでしょう。ハダニ類は発生数が多くなると白くカスリ状にまとまって見え、被害が進行するに従って葉色が悪くなって枯れることもあります。駆除する場合は、ハダニ対策に使える食品成分生まれのスプレーが効果的です。湿気を嫌うので定期的に葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。



花を飾ろう

育てたクリスマスローズを切り花でも楽しんでみましょう。クリスマスローズは「湯あげ」と呼ばれる水揚げ方法を使うと、長く楽しむことができます。このひと手間でお花がぐんと長持ちしますよ。

切ったクリスマスローズのお湯につかる部分の葉をすべて取り除き、花瓶などに入れて40度位のお湯注ぐ。
花首の下まで茎全体をたっぷり浸し、お湯が冷めるまで入れておく。
その後、花瓶にたっぷり冷たいお水を入れて、水に浸かるように生ける。

クリスマスローズには斑点模様入りや独特な花色を持つ種類が多くあり、少しくすんだアンティークのような色合いも魅力の一つです。他の植物に比べて水分が少なく乾燥しやすいので、ドライフラワーに向いています。切り花として飾った後に、直射日光が当たらない風通しが良い場所で、頭を下にして吊り下げて乾燥させましょう。クリスマスローズのドライフラワーを手軽に楽しむことができます。

冬の貴婦人とも呼ばれるクリスマスローズ。ご自宅での栽培にチャレンジしてみてください。

    
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